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データを「ビジュアル化」する効果とは?

データを「ビジュアル化」するには理由があります。その効果を考えることは「データを見て理解できる」上でとても大切な視点です。本日はこの点についてお話します。

日々の業務で様々な表やグラフ(チャート)に触れていると、「これは表形式ではない方が良いのに…」であったり、「これは無理にグラフしなくても表形式の方が分かりやすいのに…」と感じることがあります。さて、「ビジュアル化」が活きてくるのはどんなシーンなのでしょうか? 今回は事例を交えて考察します。


※本記事では当社セゾン情報システムズが取り扱っているパートナーソリューション「Tableau(タブロー)」を取り上げます。セゾン情報システムズに所属する社員が自らの視点で述べていくものであり、Tableau(タブロー)社の見解ではございません。その前提を踏まえて読み進めていただけますようお願いいたします。

身近なところにある「ビジュアル化」を考える

データ(情報)のビジュアル化と考えると、統計資料や業務上の計数資料などをイメージされる方が多いと思いますが、まずは身近な例から考えてみましょう。


われわれの日常生活には無意識のうちに「ビジュアル化されたデータ(情報)を読み取り判断している」シーンが多数あります。とてもシンプルな例をあげてみます。道路を通行していて以下のシーンに目にしたら、あなたならどうしますか?


「赤信号は『止まれ』の意味だから止まる。」と思われた方、正解です!…石を投げないでください!決してバカにしているわけではありません!


ここでは「赤」という色から『止まれ』というデータ(情報)を連想できる、ということが重要なのです。ご存知の通り、信号機は「青(緑)」「黄」「赤」という3色により「進んでよし」「(急停止にならないなら)止まれ」「止まれ」というデータ(情報)を受け手に示しています。

これがもし文字で書かれていたら、文字の大きさによっては相当近づかないと「進んでよいのか、ダメなのか」が瞬時に判断できないのではないでしょうか? つまり「進んでよいかどうか」という情報を「色」によってビジュアル化することで、受け手が遠くからでも、すぐに判断ができるようになっているわけです。


別の例をあげてみましょう。今度は量的データ(情報)をビジュアル化したものです。どちらが、「より強い電波を受信していること」を示しているでしょうか?

もちろん、右が正解です!…イスを投げないでください!真剣です!

今回の例では「電波の強さ」という量的データが、ある閾値以下ならアンテナ1本、それより多くて次の閾値以下なら2本、というふうに一定の基準に従ってアンテナの「本数」によってビジュアル化されています。

われわれは、実際の電波の出力がいくらなのかが知りたいわけではなく「電波状態がいいのか、悪いのか」が知りたいので、数値で示されるより、よっぽどアンテナの本数でおおよその電波強度を表してくれたほうが、知りたいことにすぐたどりつけるわけです。

逆に、実際の数値が知りたい情報の場合はビジュアル化が不適切な場合もあります。「東京の明日の最低気温は何℃か」という実際の数値を知りたいのに、「暑い」「心地よい」「寒い」を表す言葉やマークが表示されたら「一体何℃なの?」となってしまいますよね。

業務データへ応用して考えてみる

さて、ここまでお話したことを踏まえて、以下の3つのグラフ(チャート)を見比べてみましょう。いずれも、Tableau Desktopに付属しているデータセット「サンプル-スーパーストア」のデータをビジュアル化したものです。


​​​​​​​いかがでしょうか。いずれも「地域・カテゴリごとに見た売上の前年対比」を表そうとしています。しかし、それぞれのグラフ(チャート)から受ける印象は随分と異なります。

「中部地方で前年割れを起こしているカテゴリはないか?」や「前年比プラスの地域/カテゴリはいくつあるのか?」といったように、データそのものではなく、データから得られる何らかの気づきが一番知りたい情報/伝えたい情報である場合は、2) や 3) のようにデータをビジュアル化すると、誤解なくわかりやすく伝えることができるのではないでしょうか?

2) はスプレッドシートに慣れ親しんだ私たちにとってとても馴染みやすく、それでいて色で「達成しているか否か」がわかるようになっています。もし数字も知りたければ、表に書いてあります。

3) は一見何も数字が入っておらず不親切な気がしますが、私はこれが一番「受け手が知りたい情報に即しているチャート」だと思います。

「前年比プラスかどうか」に加えて、「どの程度上回っているか」といった情報が、色だけではなくグラフの長さによって、視覚的にすぐにわかるようになっていますし、グラフ(チャート)に適切なガイド(※線の意味や詳細を見る方法)を施すことにより、具体的な数値を見たいという要望にも応えられるようになっています。知りたいと思った地域・カテゴリだけ数字が表示されるので、見間違えてしまうリスクも少なくなります。

データをビジュアル化することで、受け手が知りたい情報を素早く・的確に伝えられるようになる、という効果について感じていただけたでしょうか? 素早く・的確に伝えられるようになる、ということは、情報を受け取った側の意思決定のスピードや正確さにも影響してきます。

ただし、ここまでお話したことによって表形式を否定しようというつもりはありません。今回の例の場合、「関西地方の家電の売上額」や「関東地方の家具の売上前年比の数値」といった具体的な数値が一番知りたい情報であれば、3) のグラフ(チャート)で受け手の知りたいを満足することは難しいかもしれません。都度都度グラフにマウスカーソルを合わせて読み取る必要があり一番知りたいはずの数値が確認できないからです。

「なんでもかんでも表形式!」でも「なんでもかんでもビジュアル化!」でもなく、何が受け手の一番知りたい情報なのかを常に考えながらグラフ(チャート)を使い分けられるようになる、これが私が目指している「ビジュアル分析」の姿の一つです。


まとめ

データの「ビジュアル化」によってもたらされる効果は「データが持つ意味/データから得られる気づきを直感的に伝えることができる(知りたい情報をすぐに、わかりやすく知ることができる)」ということです。

一番知りたい/伝えたい情報が数字から得られる「何らかの気づき」である場合は、ビジュアル化することでより素早く・わかりやすく伝えることができます。逆に数字そのものが知りたい情報である場合は、ビジュアル化しないほうが良い場合もあります。

情報の受け手が何を欲しているのかによって「ビジュアル化」を使い分けられるようになろう!


もし本記事を読まれて「Tableau(タブロー)」について直接話しを聞きたいと思っていただけましたら、お気軽にお問い合わせください。「Tableau(タブロー)」を通して、皆さんのデータドリブンな意思決定、データ分析の民主化をご支援させていただくべくエンジニアが腕を磨いてお待ちしております。


<補足情報>

スプレッドシートだけではなく、ビジュアル分析の世界に興味が湧いた!という方は、是非Tableau Japan社の次のホワイトペーパーをのぞいてみてください。
スプレッドシートではできない5つのこと

「ビジュアル化」の効果はイメージできたので、どんなシーンでどんな「ビジュアル化」をすればばよいか?という疑問が沸いた方は、こちらをご覧ください。
必要なチャートまたはグラフとは?


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中嶌 俊太

中嶌 俊太

データビジュアライゼーションの魅力にすっかりハマってしまい、オンオフ問わずデータと対話するエンジニア。Tableau Japan認定Jedi。二つ名は "Navigator of the DATA Ocean"。たまに楽器を持ってライブハウスに出没するらしい。

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